社長の渡米記 #4
というわけで、アメリカのユタ州 Logan にある Utah State University(日本語に訳すとユタ州立大学)に留学しようと決めた。
次なるステップは両親に伝えること。
でも、今思い返すと当時の自分は、アメリカに留学するということを一大事と考えていなかった。
なので気軽に父に相談することができた。
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夕方 阪神タイガースの試合を観ている父に留学の相談
サンテレビで阪神タイガースの試合を観ている父に
「アメリカに留学したいんやけど」
・・・・3秒後
「ほんまか、ええなぁ、ほんなら行って来い」
母が2メートル後ろで晩ごはんの支度をしていた、その包丁の音が止まった。
トントン、トントン、トントン、ト・・・
もしも息子が高2のとき、突然アメリカへ行きたいと言い出したら、自分はどうなっただろうか。
次男が大学進学のため、県外へ移り住むと決まったとき、少しだけその気持ちがわかった。
1才、2才、3才と息子が成長し、本来はとにかく可愛い時期なのに、
自分の仕事が忙しすぎて(知らない土地、青森に住むつくためにも必死で働いた)
ほとんど子供と過ごす時間はなく、ようやく落ち着いたと思った頃、
子供たちは(中2の頃)反抗期となり、(高2の頃に)やっと戻ってきたと思ったら、
1年ちょっとで家から出ていってしまう。
ずっといて欲しいけど、それもまた困る。
子育ては一瞬。
父はなぜすぐに返事ができたのか、時間が経てば経つほど、
父と同じ立場に近づけば近づくほど、凄いなって素直に思えるようになってきた。
当時どんなことを考えたのか、なぜ3秒で返事ができたのか、
父に聞いてみた… つづく